“正義”vs”弁護士正義”
冤罪を防ぐには、冤罪加害者側に焦点を当てる必要がある。

冤罪が起きる背景には、警察、検察、裁判所、メディア、弁護士、
市民感情などが関係している。

被告人によりそうはずの弁護士が冤罪に加担する場合がある。

冤罪に幇助する弁護人がいる。
そのような弁護士が放置されされている限り、どんな対策を立てようとも、法制度を整えても、冤罪は無くならないであろう。

冤罪を減少、そしてなくしていくために、
まず最初にやるべきことは、弁護士正義とはなにかを問うことである。

シリーズ第6回 共犯者の弁護士による冤罪幇助

このシリーズについて、昨日2015年11月19日開催 シンポジウムとライブの夕べ、第一部トークパートより

③健児の弁護士 鈴木淳二弁護士
鈴木弁護士の弁護方針は、健児の保釈や執行猶予を取る為の弁護活動を行う、というものだった。しかしながら、例え執行猶予が付いたとしても、前科者としての汚名を生涯着せられることになることについては、何ら説明がなされていないのである。
冤罪と知りながら、共犯者が有罪となろうとも、健児を執行猶予にさえすれば受け取った報酬分は 、正当化されるという、とんでもないお商売弁護士であって、正義どころではない。
多くの弁護士は、彼と同じなのであろうか。
刑事事件は裁判に負けることが当たり前なので、弁護活動もいい加減にやったり、依頼者の勝訴のために全力を尽くさなくて敗訴したとしても、批判されることはまずないのである。そのことを悪用して、「弁護士不作為」が行われることもある。
そこまではいかなくても、執行猶予を取ることが成功と思っていて、冤罪に戦う弁護士はいるのだろうか?
鈴木弁護士が、健児を励まして、自白をさせないでいたら、この事件は無罪であったであろう。
彼の果たした役割は、影の主役モデルである。

こう考えると、弁護士に正義があるなんて、誰も思わないのではないか。

◆執行猶予付きの有罪判決のすすめ
現実的に、日本の裁判で無罪になる率(無罪件数/全裁判件数)は0.01%であり。つまり、有罪率99.9%である。その中で、無罪だとわかっていても、それを貫いて闘い続けることは非常に困難なことである。
書籍『無罪請負人 刑事弁護とは何か?』(弘中惇一郎著)の中で次のような一節がある。
「たとえ実際には罪を犯していなくても、裁判で無罪の判決を得るためには厚く高い壁が立ちはだかる。(中略)「身に覚えがなくても、さっさと罪を認めて執行猶予付き有罪を狙ったほうがいい」という誘いに乗りたくなる。いわば泣き寝入りをさせられるということである。」(10頁)

しかし、罪を認めて執行猶予付きの有罪をすすめるのは、決して警察や検察だけの話ではない。「冤罪ファイル(2014年年7月号増刊)」54頁には、ある弁護士の弁護活動に関して、以下のように紹介されている。

「当番弁護士で来て、そのまま国選になった弁護人は、否認している私に断りもなく、被害者に示談金を払ってしまい「示談したんだから、認めないと裁判官の心証が悪くなる」「おとなしく認めて刑務所で真面目に務めれば、早めに出られるから」とすすめました。」

このように、無実の罪を認めることをすすめる弁護士が相当数存在するのである。現実的選択として、そのことを否定はしない。

では、先ほど紹介した「千葉成田ミイラ事件」の健児の場合、冤罪でありながら罪を認め、その健児の行為により、共犯者とされた高橋を殺人犯にしてしまったのだが、これが本当に、鈴木弁護士が言うところの「被告人の利益」なのだろうか。

健児は、本件について、そもそも事件性がないことを十分承知し、冤罪であることを知りながら、拘置所から、早く外に出たいが為に、晨一氏の死亡時期に関して偽証したり、「自分が高橋の指示でやった」と偽証することで、検察の公訴事実を積極的に認めたのである。つまり、名誉にかけて、身の潔白を晴らす、という方向とは全く逆の正義とはかけ離れた選択をしたのだった。虚偽の自白調書にサインをし、偽証をして、保釈や執行猶予を取りに行ったのであり、それを幇助したのが、鈴木弁護士なのである。

また、健児と同じ状況にいた晨一氏の長女結花さんは、健児氏の選択について、次のように話している。
「健児はとにかく拘置所はいやだと、一刻も早く出たいと話していましたから、鈴木弁護士も健児の意向を尊重したのだとは思います。
ただ、鈴木弁護士が、健児の執行猶予付き判決が出て、裁判所へ預けていた保釈金300万円が戻ってきた時に、鈴木弁護士が受取人になっていたので、一旦全額S弁護士に渡りましたが、その際に、鈴木弁護士が「300万円全部、私がもらいますね」と言ってきたのには驚きました。さすがに、健児もちょっと待ってくださいと話をして、成功報酬としても法外ではないかと、健児は別の弁護士にも無料法律相談をして、結局、100万円を鈴木弁護士に支払い、200万円を返してもらいました。
既に高橋弘二さんの奥さんから200万円が払われていた上で、300万円全部もらうと言ってきたのをみると、鈴木弁護士はお金目的だったんだと思います。」

鈴木弁護士は、当初、高橋の弁護団に入り、着手金200万円を高橋の妻から受け取っていながら、健児の弁護人になるや、利益相反だからと高橋の弁護団から外れ、200万円もの大金を支払った高橋に不利になる弁護をし、さらには執行猶予取ったことを理由に、無実の健児を有罪にしておいて健児の方からも保釈金分全額300万を成功報酬として得ようとしていたのだ。もちろん、高橋の妻から受け取った200万円を返すことはしていないのである。これは明らかに、成功報酬の相場うんぬんという話ではなく、人権派弁護士の表の顔の裏に、法外な弁護士費用を要求するというもう一つの裏の顔があることを如実に表している。

ある弁護士は、こう言う。
「被告人の利益が何かは非常に難しい問題です。接見禁止がつかないように、保釈を狙うために、検察の主張を上手に認め、保釈後、法廷では、転じて、争うと言うやり方をしますよ。自白の強要があったなどと。でも、このケースはそうではない。としたら、弁護団を外れた時点で、着手金を返済して、弁護士を下りるか、国選で引き受けるか、もしくは、健児さんと私選の契約をするべきでしょう」

このように、人権派弁護士という表の顔の裏側で、依頼人の弱みにつけ込み、弁護士不作為を行う、まさに「弱者を食い物にしている」という、弱者救済の真反対をいく、お金目当て弁護士が、横行しているのである。